23歳(女)が今更K-POPオタクになった話①
K-POPはお隣の国、韓国の大衆音楽のことであります。
少女時代やKARA、東方神起などのアイドルが火付け役となって、日本で一大韓流ブームを巻き起こしていました。
その頃から、深入りはせずにひっそりとK-POPを楽しんでいたのがこの私でございました。
やはりブームとなるだけあってキャッチーで耳に残る曲が多く、有名なタイトル曲は一通り聴いていました。
そして何と言っても目を惹くのは、その洗練されたルックス。それはまさに神の造形物です。
「きれい!」「かわいい!!」「イケメンだ!!!」と何度も思いました。
そんな私がなぜK-POPにハマらなかったのか。
それは捻くれた私の「流行りには乗らない!」という謎の意地でした。(今考えると謎)
高校生になると、周囲が4タイプのオタクに大別されるようになりました。
ジャニーズオタク、舞台俳優オタク、アニメオタク、そしてK-POPオタクです。
なぜか私の周りには異様なまでにK-POPオタクが多く、MVを見せられる、カラオケで延々とK-POPを歌われる、推しを語られる、という行為が日常的に行われていました。
そして私はその頃も相変わらず、流行には乗らないスタンスを貫いていました。
しかし本能には逆らえませんでした。
その場では興味がないように振る舞うものの、学校帰りの電車の中で今日聴いた曲を調べて聴き、それを繰り返しているうちに少しずつK-POPにのめり込む自分がいました。
しかし、時すでにお寿司。なんだか今更ハマったとは言いにくい状況に。さらに言いにくい状況を加速させたのが、「新規、古参マウント合戦」でした。
実際に「あの子は新規なのにやたらと語っててウザい」「ちょっと前から好きなだけで調子乗ってる」と言うような冷戦が行われており、そこに参戦する気にはなれず第三者的立場から見守る素振りを見せながら高校を卒業しました。
(つづく)